音源、ライブ情報を掲載。
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
見向きもされない冬の月
時候のあいさつが‘寒い’ばかりになっていますが本当に寒いのですから仕方ないですよね…などと言い訳してみます。おはようございます。WORSTです。
どうやらこの冬一番の寒波がくるとのことですので、みなさん暖かくしてお出かけください◎
さて、みなさん、吉田兼好/著『徒然草(つれづれぐさ)』をご存じですよね。学生の頃、古典の時間に題材として扱ったかと思います。
その第十九段にこのような文章があります。
「すさまじきものにして見る人もなき月の、寒けく澄める二十日あまりの空こそ、心ぼそきものなれ」
(意訳:もの哀しいものとしては、見向きもされない冬の月が、寒く澄んだ二十日すぎの空で淋しそうに光っているさまが挙げられる)
真夜中に帰路につく際には、あー寒ぅっ…などと呟きながら、首をすぼめて早足で歩いてしまいますよね。
見上げる者が少ないとしても、普遍として美しく存在し続ける月。しごく日本的な情感だなあと思います。
淋しさなどのある種ネガティブな感情って、優しさや強さなどのポジティブな要素をはらんでいるのだと僕は考えています。
孤独を知るからこそ友情を得、悔しさこそが糧となり、寒さのおかげで暑さ(熱さ)というエネルギーの恩恵を知る。
ま、ひねくれた逆説かも知れませんがね(笑)
Urban Forestの曲は短調のものばかりではありますが、僕たちは黒い感情を主題にしたことはありませんしね。
たまには正反対を見つめてみるのも良いのかもしれません。
WORST
PR
COMMENT
TRACKBACK
TrackbackURL