urban forest blog

音源、ライブ情報を掲載。

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小説家の山本周五郎氏の言を引用したい。

曰く、「貧乏と、屈辱と、嘲笑と、そして明日の望みのなくなった時こそ、初めて我々は人生に触れる。」

誰にも見られたくないのに、でも誰かに見られたくって、１人でいたいけど、でも完全な孤立は絶対に嫌で、ひっそりと生きていたい気持ちは本当なのに、反面、大多数に認められたい欲求も同じだけある。
アホだね。人間てなんでこんなに息苦しいのかね。
今夜も風が吹いています。心地良く受容してくれるものと、世間からのものと、２種類。
肌を撫ぜる感触は複雑です。

WORST

色

百日紅が揺れる。その花は靄がかった朝の中にあってはっと目をひく。淡い桃色。強い光線のもとではこの限りではないだろう。いまはあなたが主役の時です。おはよう。

カラス

電線が縦に５本並んでる場所が近所にあって、そこの上から２本目にカラスが止まってる。アーアーアーとＤの音で鳴いてる。笑っちゃったじゃないか。そんな朝。おはよう。

WORST

道

もう僕はガキではないから、あれはただ経験不足によるものだったって、気づいてる。
何かを１つ経験すると、それにより複数の選択肢が増える。自信につながる。さらに未来が分岐する。
思春期にもなっていない子どもの頃は、無限とも思える選択肢があり、ただただそれを甘受していた。そしてその状態や心気は永遠に続くものと感じていた。違う。あれは何物も経験してなかったがためのスタートラックに過ぎなかった。
文学に出会って、世界は広がった。こんなに楽しいものがあるのかと思った。がむしゃらに打ち込んだ。
さらに音楽に出会って、いつか自分の歌で世界を変えれるんじゃないかって、裏打ちも何もないくせに、無条件に信じこんだ。

想像してごらん。
あなたはいまRPGゲームに打ち込んでいる。
レベルアップして、閉ざされていた新たなステージへの鍵を手に入れた。
新しい敵に見たこともない技、どんどん覚えていく新スキルに、今までよりさらに刺激的な戦闘シーン。
そのゲームに対して少し飽きを感じていたはずなのに、ほら、なんだか再びわくわくしてきただろう？

人生と、どこが違うと言うんだ？

僕のことを悲しい人間だと言うのなら笑えよ。蔑め。
ご立派な人生とやらじゃないさ。何とでも言ってくれていい。
ただし、この僕の世界と、いまから先の全ての道について、これらには決して、ディスらせはしない。
こんにちは。
僕の人生。
こんにちは。
あなたの人生。
今日をまた経験しよう。
こんにちは。今日。

WORST